介護の資格は就職前に取るべき?キャリアップにつながる資格も紹介

キャリアアップ
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介護の仕事を目指すのであれば、就職前に資格を取得しておくことをおすすめします。

介護の知識や技術を事前に身につけられるだけでなく、就職・転職活動にも有利になるからです。

そこで、本記事では介護業界で20年のキャリアのある筆者が、介護の仕事に必要な資格やキャリアアップにつながる資格をご紹介します。

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介護の資格を取得するメリット

介護の仕事は、無資格・未経験でも始めることが可能です。(2023年1月現在)

しかし、資格の有無によって就職活動や働き始めてからの業務内容、待遇に大きな違いがあります。ここでは、介護の資格を取得することで得られるメリットをご紹介します。

就職に有利に働く

資格を取得していると、基本的な介護の知識と技術があることが証明できます。

人手不足が深刻な介護業界では、即戦力となる人材を求める傾向にあります。そのため、資格保有者を優先的に採用する介護事業者も少なくありません。

就職活動において、資格は“武器”と言われることがありますが、資格を取得していることで評価され、良い条件で就職できる可能性が高くなります。

仕事の幅が広がる

介護業務の中には資格がなければできない仕事があります。

例えば、入浴介助や排泄介助など利用者の身体に直接触れる「身体介護」の業務は、資格取得者でなければ行うことができません。

資格を持つ職員には介護の専門的な業務を任せられるため、職場によっては資格手当を支給するなど給与面で優遇される場合があります。

キャリアアップを目指せる

介護業界では、介護職員がキャリアアップしていく体制が整えられています。

段階的に資格を取得することで現場の介護リーダーや介護事業所の管理者などの責任のあるポジションに就くことも可能です。

就職前にとっておくべき資格 

次に紹介するのは、介護職員として取得しておきたい資格です。どちらも無資格から目指せる資格であり、一定の介護知識を持つことを証明できる有効なものです。

介護職員初任者研修

初めて介護の仕事に就く人のための入門的な資格です。未経験でも取りやすく、基本的な介護の知識や実践的な技術を身につけることができます。

また、利用者の身体に直接触れる「身体介護」の業務や、訪問介護のヘルパーとして1人で利用者宅へ訪問するには介護職員初任者研修以上の資格が必要です。

介護職員初任者研修の資格を取るには、130時間の講習を受講しなければなりません。講習は民間スクールへ通学する方法と、通学と通信を併用する方法の2つがあります。資格取得までの期間は、3〜4ヶ月が一般的。

気になる研修費用ですが、5〜8万円が相場です。ただし、スクールや地域によって違いがあります。ハローワークの職業訓練を利用すれば、無料で受講できる場合もあります。

介護福祉士実務者研修

介護職員初任者研修と比べると、より広く応用的な介護知識と技術を身に付けられる資格です。また、国家資格である「介護福祉士」の試験を受験するためには、この「実務者研修」の資格が必要になります。(実務経験ルートの場合)

資格の取得には、450時間の講座を修了し、修了試験に合格する必要があります。資格取得までの期間は6ヶ月程度が一般的です。

研修費用は保有資格によって異なり、介護職員初任者研修を修了した方の場合では10万円が目安です。

キャリアアップにおすすめの資格 

介護業界に就職し、さらなるキャリアアップを目指す方には、次の資格をおすすめします。

介護職員としてのスキルアップにもつながるため、積極的にチャレンジしてみましょう。

介護福祉士

介護福祉士の資格は、介護系資格の中で唯一の国家資格です。

国家試験は1年に1回、例年1月に実施。合格率は70%前後と比較的高い傾向です。

介護業務だけでなく職員の指導や育成など、介護現場をまとめるリーダーや管理職としてキャリアアップしていきたい方は必ず必要となる資格です。

介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護支援専門員になるには、介護支援専門員実務者研修受講試験に合格する必要があります。ただし、試験の受験を受けるには、介護福祉士などの国家資格を保有し、その資格に基づく実務経験が5年以上(900日以上)必要等の要件があります。

そのほかでおすすめの資格 

ここまでご紹介してきた資格のほかにも、移動介護従事者(ガイドヘルパー)や福祉用具専門相談員、社会福祉士などの資格も取得すると、介護業界での活躍やご自身のスキルアップにつながるでしょう。

まとめ

介護の仕事に必要な資格やキャリアアップにつながる資格をご紹介しました。

資格取得は、就職や転職に有利に働き、将来的なキャリアアップを図るうえで大きなチャンスをもたらします。

ここでご紹介した「介護職員初任者研修」と「介護福祉士実務者研修」の資格は働きながらでも挑戦できる資格です。

介護の仕事に興味のある方は、転職前の資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。

中谷ミホ

介護福祉士、相談員、ケアマネジャーとして介護現場で20年活躍。
現在はライターとして、介護業界での経験を活かし、介護・福祉に関わる記事を多く執筆しています。
保有資格:介護福祉士/ケアマネジャー/社会福祉士/保育士/福祉住環境コーディネーター3級

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