【介護福祉士とケアマネジャー】難しいのはどっち?受験資格と難易度の違いを解説

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介護福祉士とケアマネジャーは、どちらも介護現場で活躍できる資格です。

介護福祉士・ケアマネジャーになるためには、受験資格を得た後に、各試験に合格する必要があります。

そこで、本記事では、介護福祉士とケアマネジャーの資格について、受験資格や難易度の違いを紹介します。

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介護福祉士とケアマネジャーの仕事内容

まずは、介護福祉士とケアマネジャーの仕事内容の違いを確認しておきましょう。

介護福祉士の仕事内容

介護福祉士の主な仕事は、高齢者や障がいのある方など、日常生活に支障のある方々が自立した生活が送れるように、家事や食事のサポートなどの生活支援や、身体介護を提供することです。

介護福祉士は、これらの業務をケアマネジャーが作成したケアプランに沿って行います。

また、介護現場のリーダーとして、他の介護職員を指導して育成することも、介護福祉士の役割のひとつです。

ケアマネジャーの仕事内容

ケアマネジャーの主な仕事は 、利用者やその家族からの相談に応じて、介護サービスの計画を記載した「ケアプラン」を作成することです。

介護サービスを提供する事業者などの担当者との連絡調整をする役割を担っています。

介護福祉士とケアマネジャーの受験資格

介護福祉士・ケアマネジャーになるためには、受験資格を得た後に、各試験に合格する必要があります。

ここでは、介護福祉士・ケアマネジャーの受験資格について解説します。

介護福祉士の受験資格

介護福祉士は、介護職で唯一の国家資格です。

介護福祉士は、以下の4つのルートから受験資格が得られます。

  1. 養成施設ルート
  2. 実務経験ルート
  3. 福祉系高校ルート
  4. 経済連携協定(EPA)ルート

引用:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

ケアマネジャーの受験資格

ケアマネジャーは、各都道府県が認定する公的資格です。

ケアマネジャー試験の受験資格を得るには、以下2つの条件があります。

  • 「規定の国家資格」または「相談援助業務」で、一定期間の実務に従事している
  • 5年以上の実務経験(かつ900日以上従事)

【規定の国家資格】

医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師理学療法士、作業療法士、

社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、管理栄養士、精神保健福祉士 

【相談援助業務】

・生活相談員(介護老人福祉施設、特定施設入居者生活介護など)

・支援相談員(介護老人保健施設など)

・相談支援専門員(計画相談支援、障害児相談支援など)

・ 主任相談支援員(生活困窮者自立相談支援事業など)

ケアマネジャーの受験資格は、2018年から変更されています。変更前は、国家資格がない人でも介護の実務経験を10年以上積んでいれば受験可能でしたが、現在はできなくなっています。

介護福祉士とケアマネジャーの難易度

介護福祉士とケアマネジャーの資格取得の難易度は、大きく異なります。

それぞれの国家試験(筆記試験)の合格率を比較しました。

介護福祉士の合格率ケアマネジャーの合格率
令和3年度72.3%(第34回)23.3%(第24回)
令和2年度71%   (第33回)17.7%(第23回)
令和元年度69.9%(第32回)19.5%(第22回)
平成30年度73.3%(第31回)10.1%(第21回)

上記の通り、介護福祉士とケアマネジャーの合格率を比較すると、介護福祉士試験の合格率は70%前後で推移しており、取得しやすい資格と言えます。

一方でケアマネジャーの合格率は10〜23%であり、介護福祉士と比較すると難易度が高い試験であることがわかります。

ケアマネジャー試験の難易度が高い理由

ケアマネジャー試験の難易度が高い理由として、以下の3つがあげられます。

  • 受験資格の厳格化
  • 解答方式が五肢複択式
  • 試験時間が短い

受験資格の厳格化

1つ目の理由は、受験資格の厳格化です。

前述したように、ケアマネジャーの受験資格は、2018年から変更されています。以前は一定の実務経験があれば受験可能でしたが、現在は認められていません。

また、以前は保有資格によって試験科目の一部が免除されていましたが、現在は免除制度はなくなり、全問回答です。

受験資格を厳格化した背景には「ケアマネジャーの質を向上させる」という目的があります。

解答方式が五肢複択式

2つ目の理由は、試験の解答方式が五肢複択式であることです。

介護福祉士試験は五肢択一式で、5つの選択肢から1つの解答を選ぶ方式ですが、ケアマネジャー試験では、五肢複択式のため、5つの選択肢から複数の解答を選ばなければなりません。選択したうち1問でも間違えると不正解となってしまいます。

確実な解答を求められることが、ケアマネジャー試験の難易度を高くしている要因になっています。

試験時間が短い

3つ目の理由は、試験時間が短い点です。

介護福祉士の試験は、試験時間220分・問題数125問に対して、ケアマネージャーは120分で60問です。

介護福祉士試験の方が、問題数が多く時間も長いですが、ケアマネジャー試験は、五肢複択式であるうえに、1問に2分程度しか時間を割けません。そのため、全問解答するには、かなりのスピードが要求されます。 

まとめ

介護現場で活躍する 介護福祉士とケアマネジャー。高齢化の進展に伴い、どちらの資格も今後の介護業界を担う存在として、需要の高い資格です。

介護業界に興味のある方や、介護現場でキャリアアップを目指したい方は、介護福祉士やケアマネジャーの資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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