障害者グループホームは、障害のある人が地域で共同生活を送る施設です。
食事や掃除、入浴などの日常生活のサポートを受けながら、自立した生活を目指すことができます。
本記事では、障害者グループホームの利用対象や種類、費用について詳しく解説します。
障害者グループホームへの入居を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
障害者グループホームとは
障害者グループホームは、障害者総合支援法に位置付けられている障害者福祉サービス(共同生活援助)のひとつです。
マンションやアパー ト、戸建など一般の住宅を利用して、障害のある方が3~4人で生活や健康管理面でのサポートを受けながら、共同生活を送ります。
社会福祉法人や NPO 法人、医療法人などが設置している場合が多く、サービス管理責任者や世話人などのスタッフが配置されています。
グループホームには、1人1人に部屋があり、トイレ・キッチン・お風呂などは 共同で使用します。入居者同士が交流を図れるスペース(リビング・食堂)なども設けられています。
障害者グループホームの利用対象者
障害者グループホームの対象となるのは、身体障害・知的障害・精神障害、発達障害、難病のある方です。
対象年齢は、18歳以上65歳未満の方です。65歳までに達する前日までに障害福祉サービスを利用していた方は、65歳を過ぎても引き続き利用可能です。
障害者グループホームのサービス内容
障害者グループホームで主に受けられるサービスは、以下の通りです。
- 食事の提供
- 健康管理
- 緊急時の対応
- 金銭管理の支援
- 通院の同行
- 生活相談
朝食と夕食は世話人が準備してくれるのが一般的です。
部屋の掃除や洗濯は、基本的に自分で行いますが、難しい場合は世話人によるサポートを受けられます。
障害者グループホームのサービス内容は施設ごとに異なるため、入居前にどのようなサービスが受けられるのか確認しましょう。
障害者グループホームの種類
障害者グループホームの種類は、サービスの提供方法によって4種類に分けられます。
- 介護サービス包括型
- 外部サービス利用型
- 日中活動サービス支援型
- サテライト型
介護サービス包括型
事業所のスタッフが介護サービスを提供するグループホーム。利用者の状態に応じて生活支援員が配置されています。
外部サービス利用型
主に夜間や休日に相談対応や家事など日常生活上の支援が受けられるグループホーム。介護サービスは、委託した外部の居宅介護事業所によって提供されます。
日中活動サービス支援型
夜間や休日だけでなく、日中も介護や生活支援が必要な方を対象としたグループホーム。
昼夜を通じて1名以上の世話人や支援員が配置されています。
サテライト型
グループホームの近くにあるアパート、マンションなどに入居して、一人暮らしに近い状態で生活を送ります。グループホームの職員による定期的な巡回サービスを受けられるのが特徴です。食事は、近くのグループホームに行って食べることができます。
障害者グループホームの費用
障害者グループホームでは、以下のような費用が必要です。
- 障害福祉サービス利用料
- 家賃
- 食費
- 水道光熱費
- 日常生活費
- その他(自治会費など)
グループホームの家賃は、立地や建物の構造により金額に差があります。
なお、一定の条件を満たす方は、家賃の一部を補助する「特定障害者特別給付」を受けることが可能です。また、自治体による独自の家賃補助が受けられる場合もあります。
グループホームの費用の例(1ヶ月あたり)
家賃(補助を除く) | 40,000円 |
食費(朝・夕) | 26,000円 |
水道光熱費 | 8,000円 |
日常生活費 | 4,000円 |
合計 | 7,8000円 |
まとめ
障害者グループホームは、マンションやアパー ト、戸建など一般の住宅で障害のある方が食事の提供などのサービスを受けながら共同生活を送る施設です。身体障害・知的障害・精神障害、発達障害、難病のある方が入居できます。
障害者グループホームは4種類あり、それぞれでサービスの提供方法に違いがあります。グループホームの家賃は施設ごとに金額が異なり、一定の条件を満たす方は行政による補助が受けられる場合があります。
障害者グループホームへの入居を希望する方は、お住まいの市区町村の障害担当窓口または、指定相談支援事業者にご相談ください。
コメント