【介護保険】地域密着型サービスの対象者と種類、費用を紹介!

制度の話
記事内にプロモーションが含まれています。

地域密着型サービスにはどのような種類があり、費用はいくらかかるのか、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、地域密着型サービスの対象者、種類、費用について詳しく解説します。

ご自身の状況やニーズに合ったサービスを選ぶための参考にしてください。

スポンサーリンク

地域密着型サービスとは 

地域密着型サービスとは、介護が必要な高齢者が住み慣れた地域で生活を続けられるように必要なケアや介護が受けられるサービスです。

市町村が主体となって提供するサービスであり、地域に密着した身近で細やかなサービスが受けられることが特徴です。

地域密着型サービスの対象者

地域密着型サービスは、その地域(市町村)に住む要介護者に提供されるサービスです。

そのため、地域密着型サービスを利用できるのは、以下の3つの条件をすべて満たす方となります。

  • 地域密着型サービスを提供する事業所のある地域に住んでいる人
  • 原則として65歳以上の人※
  • 要介護認定を受けている人

※65歳未満で要介護認定を受けている方も利用対象

地域密着型サービスの種類 

地域密着型サービスには、以下の9つのサービスがあります。

サービスの種類利用対象者





自宅で暮らしながら利用できるサービス
①定期巡回・随時対応型訪問介護看護要介護1〜5
②夜間対応型訪問介護要介護1〜5
③地域密着型通所介護
(小規模デイサービス)
要介護1〜5
④認知症対応型通所介護要支援1〜2
要介護1〜5
⑤小規模多機能型居宅介護要支援1〜2
要介護1〜5
⑥看護小規模多機能型居宅介護要介護1〜5
 施設に入居して受けるサービス⑦認知症対応型共同生活介護
(グループホーム)
要支援2以上
⑧地域密着型特定施設入居者生活介護要介護1〜5
⑨地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護原則、要介護3〜5
地域密着型サービスの種類 

①定期巡回・随時対応型訪問介護看護

ヘルパーや看護師が自宅に訪問して、介護・看護の両方が受けられるサービスです。24時間体制で、定期巡回と随時対応のサービスがあるのが特徴です。

定期巡回の回数や時間帯は、サービスを提供する事業者の調整によります。

随時対応は、急な体調不良などトラブルがあった際に連絡すると、ヘルパーや看護師が駆けつけて対応してくれます。

②夜間対応型訪問介護

夜間にヘルパーが自宅を訪れて介助が受けられるサービスです。

サービス内容によって、定期巡回や通報による随時訪問、オペレーションセンターを介して対応するサービスなどがあります。

③地域密着型通所介護(小規模デイサービス)

定員18名以下の小規模デイサービスです。

日帰りで施設に通い、食事の提供や入浴、排泄などの介助、健康管理、機能訓練、レクリエーションなどのサービスが受けられます。

④認知症対応型通所介護

認知症の方に限定した利用定員12名以下のデイサービスです。

少人数制のため、家庭的な雰囲気のなかで、一人ひとりに合わせた専門的な認知症ケアが受けられるのが特徴です。

認知症対応型通所介護の事業所は、併設型・単独型・共用型の3種類があります。

⑤小規模多機能型居宅介護

通い(デイサービス)、訪問(訪問介護)、宿泊(ショートステイ)の3つのサービスを組み合わせて利用できるサービスです。

サービスを利用するために必要なケアプランの作成も、その事業所に所属するケアマネジャーが行います。

⑥看護小規模多機能型居宅介護

小規模多機能型居宅介護と訪問看護を組み合わせた複合型のサービスです。

介護と看護の両方のサービスが必要な要介護1以上の人が利用できます。

⑦認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

認知症の高齢者が5〜9人のユニット単位で共同生活を送る入居施設です。

少人数の家庭的な雰囲気の中で生活を送りながら、認知症の緩和を図るための支援や介護が受けられます。

⑧地域密着型特定施設入居者生活介護

市町村から指定を受けた定員29名以下の小規模な入居施設のことです。

特定施設の指定を受けられる施設は、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、ケアハウス(軽費老人ホーム)、養護老人ホームです。

特定施設では、介護保険を利用したサービスを受けることができます。

⑨地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

定員が29名以下の小規模な特別養護老人ホームです。通常の特別養護老人ホームと同様に、日常生活上の介護や機能訓練、レクリエーションなどのサービスが受けられます。

少人数制であるため家庭的な雰囲気があり、地域や家庭とのつながりを重視していることが特徴です。

地域密着型サービスの費用

地域密着型サービスは、介護保険の対象サービスです。そのため、地域密着型サービスを利用した場合、かかった費用の1割(収入によって2〜3割)を利用者が支払います。

仮に1万円分の地域密着型サービスを利用した場合に支払う費用は、1,000円(2割は2,000円、3割は3,000円)ということです。

まとめ

地域密着型サービスは、要介護認定を受けている人が利用できる介護保険サービスのひとつです。このサービスを利用できるのは、事業所と同じ地域に住んでいる人に限定されます。

地域密着型サービスは、市町村が主体となって提供するサービスのため、サービスの種類や利用条件、料金は一様ではありません。

地域密着型サービスを利用したい方は、まずはお住まいの市区町村の介護保険担当窓口や地域包括支援センター、担当のケアマネジャーに相談しましょう。

中谷ミホ

介護福祉士、相談員、ケアマネジャーとして介護現場で20年活躍。
現在はライターとして、介護業界での経験を活かし、介護・福祉に関わる記事を多く執筆しています。
保有資格:介護福祉士/ケアマネジャー/社会福祉士/保育士/福祉住環境コーディネーター3級

中谷ミホをフォローする
制度の話
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました