【未経験者向け】働きながら取得しやすい介護の資格とは?

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介護の資格は、働きながらでも取得することができます。

そのため、無資格・未経験で介護の仕事を始めた場合でも、将来的に介護福祉士などの資格を目指すことが可能です。

今回は、未経験者が働きながら取得しやすい「介護職員初任者研修」「介護福祉士実務者研修」の2つの資格について、くわしく解説します。

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未経験者が介護の資格を取得するメリット

介護の仕事は未経験・無資格でも始められますが、資格を取得することで以下に紹介する4つのメリットを得られます。

  • 就職や転職でアピールできる
  • 資格手当がついて給与が増える
  • キャリアアップにつながる
  • 仕事の幅が広がり新しい経験を積める

就職や転職でアピールできる

介護職は無資格でも働けますが、実際に求人票を見ると、多くの施設が「介護職員初任者研修以上」と条件を出しています。

これは、無資格者には入浴や排せつなどの利用者の身体に直接触れる「身体介助」を任せない施設が多く、可能な業務が限定されるためです。

施設側も、資格がある人を採用することにより、現場の負担軽減につながると考えています。

持っている資格をアピールすることで就職や転職で有利になり、採用確率も高くなります。

資格手当がついて給与があがる

資格を取ることにより、資格手当がついて給与があがります。主な介護資格の給与の違いを表にまとめました。

保有資格介護職員の平均給与(常勤・月給)
保有資格なし268,680円
介護職員初任者研修300,240円
介護福祉士実務者研修302,430円
介護福祉士331,080円

(出典:令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果

介護職員初任者研修があると、無資格よりも約3万円給与が高くなっています。

ただし、資格手当の有無や手当の金額は職場により異なるため、就職前に確認しておきましょう。

キャリアアップにつながる

介護に関する資格は、以下の順番で取得すると段階的に成長できるように整備されています。

  1. 介護職員初任者研修
  2. 介護福祉士実務者研修
  3. 介護福祉士

最終的には介護職で唯一の国家資格である介護福祉士を目指すことで、キャリアアップと安定した収入の両方を得ることも可能です。

仕事の幅が広がり選択肢も増える

介護職員初任者研修を修了すると、身体介護のほか、1人で利用者を介護する訪問介護の仕事もできるようになります。

さらに、介護福祉士実務者研修を修了すると「サービス提供責任者※1」になることもできます。

対応できる業務の幅が広がると、応募できる事業所の選択肢も増え、より条件の良い職場で働きやすくなるでしょう。

※1サービス提供責任者:訪問介護サービスの利用者が、適切なサービスを受けられるようにサポートをする役職のこと

未経験者向け|働きながら取得しやすい介護の資格

ここでは未経験の方が働きながら取得しやすい資格として、以下の2つをくわしく解説していきます。

  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修(以下、初任者研修)は、未経験の方でも介護の基礎を分かりやすく学べます。

初任者研修の概要を表にまとめました。

受講要件誰でも受講できる
受講費用6万~8万円
受講時間130時間
資格取得までにかかる期間1~4か月
資格取得により可能となる業務身体介護・訪問介護職員

初任者研修は未経験の方に向けた内容のため、修了試験の難易度も低く、合格率はほぼ100%です。

また、働きながら受講することを想定してカリキュラムを組んでいるスクールが多く、幅広い受講コースが用意されています。

  • 通信学習+スクーリングコース
  • 夜間学習コース
  • 週3~4日通学コース
  • 土日のみ通学コース

通信による学習時間は総時間数の3分の1までと定められているため、通信の場合でも最低89.5時間以上のスクーリングが必要です。

取得期間は、週3〜4日通学で最短1か月、通信や土日のみ通学する場合で3〜4か月程度かかります。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修)は、初任者研修の上位資格で介護資格の受験資格でもあります。

実務者研修の概要を表にまとめました。

受講要件誰でも受講できる
受講費用10万~20万円
受講時間450時間
資格取得までにかかる期間3か月半~6か月
資格取得により可能となる業務サービス提供責任者

実務者研修は、初任者研修と比較すると受講期間が長いですが、一部の資格取得者は受講時間の免除を受けられます。

資格別の免除時間を表にまとめました。

保有資格免除される時間実務者研修の受講期間の目安
初任者研修130時間4か月
ホームヘルパー2級130時間4か月
介護職員基礎研修400時間1か月

ホームヘルパーや介護職員基礎研修は現在廃止されている資格ですが、過去に取得している方は免除の対象になります。

受講時間が免除された分、受講費用も安くなるので介護の資格を持っている方は忘れずに確認しておきましょう。

資格取得支援制度を利用できるケースも

初任者研修や実務者研修を受講する際、自治体や職場の資格取得支援制度を利用できる場合もあり、金銭的負担を軽減できます。

主な内容は以下の通りです。

  • 受講費用の一部、または全額を支給
  • 社内で資格取得の対策講座を開催
  • 講座の受講日が出勤扱いになり給与を支給

支援内容は職場や自治体により異なるため、事前に確認することが重要です。

また、ハローワークの職業訓練を利用すると初任者研修を無料で取得できます。

受講日が平日日中のみ、選考倍率が高いなどの難点もありますが、スケジュールに余裕がある方は検討すると良いでしょう。

まとめ

介護職が未経験の方でも取得しやすい資格として「介護職員初任者研修」「介護福祉士実践者研修」の2つがあります。

資格取得には時間と費用を要する一方、資格手当がつく、就職や転職に有利になるといったメリットも豊富です。

資格があると対応できる業務が増え、キャリアアップにもつながるので、ぜひ前向きに取り組んでいきましょう。

小原 宏美

大学で音楽療法を学び、卒業後は児童養護施設、高齢者通所介護施設にて勤務。生活支援と並行して、音楽療法による利用者のQOL向上に取り組む。現在はフリーライターとして、子育てや美容などに関わる記事を執筆している。保有資格:保育士・介護福祉士・日本音楽療法学会認定音楽療法士(補)

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