社会福祉士になるには?資格取得ルートや働きながら受験資格を得る方法などを解説!

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社会福祉士とは、福祉の幅広い分野で援助や指導などをおこなう専門職です。

社会福祉士になるには国家資格に合格する必要があり、受験資格は最終学歴によって異なります。

今回は、社会福祉士の資格取得ルートと働きながら受験資格を得る方法について、くわしく解説します。

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社会福祉士になるための資格取得ルート

資格取得ルートは、以下の3つに分類されます。

  1. 指定科目履修ルート
  2. 短期養成施設ルート
  3. 一般養成施設ルート

それぞれを細分化すると全部で12通りあるので、順番に解説していきます。

1.指定科目履修ルート

福祉系の大学・短大などで指定科目を履修した場合について表にまとめました。

大学・短大など受験の条件
4年制の福祉系大学など卒業
3年制の福祉系短大など卒業後、相談援助実務1年
2年制の福祉系短大など卒業後、相談援助実務2年

福祉系の4年制大学で指定科目を履修していれば、卒業と同時に受験資格を得られます。

短大の場合は、在学年数に応じた実務経験が必要です。

2.短期養成施設ルート

短期養成施設への通学が必要になる場合について表にまとめました。

大学・短大など受験の条件
4年制の福祉系大学など(基礎科目のみ履修)卒業後、短期養成施設等に6か月以上通学。
3年制の福祉系短大など(基礎科目のみ履修)卒業後、相談援助実務1年かつ短期養成施設等に6か月以上通学。
2年制の福祉系短大など(基礎科目のみ履修)卒業後、相談援助実務2年かつ短期養成施設等に6か月以上通学。
社会福祉主事養成機関卒業後、相談援助実務2年かつ短期養成施設等に6か月以上通学。
以下のいずれかの職種で実務経験4年児童福祉司身体障害者福祉司知的障害者福祉司査察指導員老人福祉指導主事短期養成施設等に6か月以上通学。

福祉系の大学・短大などで基礎科目のみを履修した方は、短期養成施設への通学が必要です。

また、特定の職種で実務経験が4年あれば、短期養成施設への通学のみで受験できます。

3.一般養成施設ルート

一般養成施設への通学が必要になる場合について表にまとめました。

大学・短大など受験の条件
4年制の一般大学など卒業後、一般養成施設等に1年以上通学。
3年制の一般短大など卒業後、相談援助実務1年かつ一般養成施設に1年以上通学。
2年制の一般短大など卒業後、相談援助実務2年かつ一般養成施設に1年以上通学。
相談援助実務4年一般養成施設に1年以上通学。

「一般養成施設」とは、福祉系ではない大学・短大等を卒業した方が対象となる施設です。

福祉系大学・短大等を卒業した方が対象となる「短期養成施設」とは異なるので注意しましょう。

なお、高卒の方は福祉系の4年制大学で指定科目を履修して卒業するのが最短ルートです。

▶︎短期養成施設・一般養成施設

働きながら受験資格を得る方法

働きながら養成施設に通う場合、大まかに3つの方法があります。

  • 昼間通学
  • 夜間通学
  • 通信制

通信制は通学の回数が少なく自分のペースで学べるので、通学の負担を減らしたい方におすすめです。

ただし「社会福祉に関する科目を定める省令」にて、実習は必須科目となっているため、通学・通信制にかかわらず実習があります。

実習の合計時間数は330時間と定められており、働きながら通学する方は勤務先との調整が必要です。

なお、厚生労働省が定めた施設にて、1年以上常勤で相談援助の業務に従事している方は、実習が免除されます。

対象となる施設の詳細は、こちらでご確認ください。

また、以下に該当する方は実習の一部が免除されます。

  • 介護福祉士または精神保健福祉士の資格保有者(履修中も含む)
  • 精神保健福祉士養成課程にて、ソーシャルワーク実習を履修済
  • 介護福祉士養成課程において、介護実習を履修済

自分が実習免除の条件に当てはまるかどうか、必ず確認しておきましょう。

社会福祉士に必要な実務経験

実務経験として認められる職種は、児童・高齢者・障害者など幅広い分野があります。

それぞれの代表的な職種を表にまとめました。

分野職種
児童児童相談所(児童福祉司・保育士)乳児院(家庭支援専門相談・個別対応職員)など
高齢者介護保険施設(生活相談員・介護支援専門員)など地域包括支援センター(包括的支援事業に係る業務をおこなう職員)など
障害者精神保健福祉センター(精神科ソーシャルワーカー・心理判定員)障害者福祉サービス事業(就労支援員・サービス管理責任者)など
その他保健所(精神保健福祉士・精神保健福祉相談員)福祉事務所(査察指導員・ケースワーカー)など
現在廃止事業(過去に従事した期間は実務経験の対象になる事業)重度身体障害者更生援護施設(生活支援員・生活指導員)知的障害者福祉ホーム(管理人)など

今回紹介した職種以外にも、対象となるものは多数あります。

詳細は社会福祉振興・試験センターのホームページにて確認してください。

まとめ

社会福祉士の受験資格は働きながら取得できますが、最終学歴により条件が異なります。

なかには実務経験と通学の通算で3〜5年かかるケースもあるので、自分の条件を早急に把握することが大切です。

養成施設に通学する場合は仕事と両立しやすい通信制がおすすめですが、通学・通信に関わらず実習は必須科目です。

ただし、実習は一定の条件を満たしている方は免除されます。

今回の記事で自分の資格取得ルートを知って、計画的に学んでいきましょう。

小原 宏美

大学で音楽療法を学び、卒業後は児童養護施設、高齢者通所介護施設にて勤務。生活支援と並行して、音楽療法による利用者のQOL向上に取り組む。現在はフリーライターとして、子育てや美容などに関わる記事を執筆している。保有資格:保育士・介護福祉士・日本音楽療法学会認定音楽療法士(補)

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