【認知症ケア専門士】合格率と難易度は?受験資格、取得方法も紹介!

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認知症ケア専門士は、認知症に関する専門的な知識と、実践的なケア方法を有する資格です。

認知症患者の増加により注目されている資格である一方、合格率や難易度については知らない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、認知症ケア専門士の合格率と難易度についてくわしく解説します。

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認知症ケア専門士の試験合格率と難易度

まずは、認知症ケア専門士の試験合格率と難易度をくわしく見ていきましょう。

認知症ケア専門士試験の合格率の推移

認知症ケア専門士の、過去5年間の合格率の推移をグラフにまとめました。

(出典:日本認知症ケア学会認 認知症ケア専門士公式サイト

合格者数は変動があるものの、合格率は50%台で推移しており、受験者のおよそ2人に1人は合格している計算になります。

以上の点から、試験の難易度は普通~やや難しい程度と言えるでしょう。

ほかの認知症関連資格との難易度比較

認知症ケア専門士と、それ以外の認知症関連資格の難易度を比較して表にまとめました。

資格名資格の分類認知症ケア専門士との難易度比較
認知症介護基礎研修公的資格(各都道府県が主催)eラーニング形式(150分)にて1日で取得できる。認知症初任者向けの資格で、難易度は低め。
認知症介助士民間資格(主催:公益財団法人日本ケアフィット共育機構)30問選択式の検定試験で、21問以上正解すれば合格。合格率は約8割なので、難易度は低め。
認知症ケア准専門士民間資格(主催:一般社団法人日本認知症ケア学会)※認知症ケア専門士と主催元が同じ4分野合計200問選択式の検定試験で、すべての分野で満点の70%以上得点すれば合格。認知症ケア専門士よりも基礎的な内容を学ぶため、難易度は低め。
※合格後5年以内に認知症ケア専門士を受験する場合、一次試験が免除される(所定の条件を満たす必要あり)
認知症ケア上級専門士民間資格※認知症ケア専門士と主催元が同じ50問の選択式の検定試験で、正答率70%以上で合格。認知症ケア専門士の上位資格で受験資格のハードルが高く、難易度も高め。
認知症介護実践者研修公的資格(各都道府県が主催)認知症介護基礎研修の上位資格。修了試験はなく、カリキュラムを受講すれば取得できる。
試験がないため難易度はそれほど高くない。ただし、実習への参加やレポートの提出が必要なため、働きながらの取得が難しく感じる場合もある。

初任者向けから専門的なものまで、さまざまな認知症関連資格が存在します。

認知症ケア専門士の勉強が難しく感じる場合は、先に難易度の低い資格取得を目指すのも良いでしょう。

認知症ケア専門士の受験資格と取得方法

認知症ケア専門士の資格を効率良く取得するために、受験資格と資格取得方法を把握しておきましょう。

受験資格

認知症ケア専門士の受験資格は「認知症ケアの関連施設や団体にて3年以上の実務経験があること」です。

介護福祉士などの資格を持っている場合でも、同様の実務経験が求められます。

試験の申込み方法と必要書類

試験の申込みは、一次試験と二次試験でそれぞれ必要です。概要を表にまとめました。

一次試験二次試験
申請手順認知症ケア専門士認定試験 公式サイト」より、受験の手引きを購入する。
申請書に必要事項を記入する。
必要書類を所定の封筒に入れ、簡易書留で期日までに郵送する。
一次試験合格者・・・合格通知に二次試験の論述問題が同封されている。
一次試験の過去5年以内の合格者、または実務経験を3年以上有する准専門士・・・論述問題(事例)送付希望届を、簡易書留にて期日までに郵送する。
必要書類を所定の封筒に入れ、簡易書留で期日までに郵送する。
必要書類申請書認知症ケア実務経験証明書第1次試験受験資格確定済証貼付用紙(再受験者のみ)作成した申請書類のコピー(各2部)申請書論述問題(事例)に対する論述用紙作成した申請書類のコピー(各3部)認知症ケア実務経験証明書(認知症ケア准専門士のみ)
備考受験の手引きをコピーしての使用は不可昨年度以前の受験の手引きは使用不可手引きの注文から発送までに1週間程度かかる。原則、提出した申請書類は返却不可

詳細は「認知症ケア専門士 公式サイト」にてご確認ください。

一次試験と二次試験の概要

一次試験と二次試験の概要を表にまとめました。

申請期間一次試験・・・例年3~4月頃二次試験・・・例年8~9月頃
試験日時年1回開催一次試験・・・例年7月頃二次試験・・・例年8~9月頃
受験費用一次試験・・・3,000円×受講分野数(4分野で12,000円)
二次試験・・・8,000円

一次試験は、4分野すべての合格をもって一次試験合格となり、一度合格した分野は5年間有効です。

今年度の受験日程に関しては「認知症ケア専門士 公式サイト」にてご確認ください。

合格発表と資格登録の流れ

合格発表に関しては、例年1月頃に以下の2通りの方法でおこなわれます。

  • 郵送で通知
  • 認知症ケア学会のホームページにて、合格者の受験番号を発表

合格後は倫理研修の動画を視聴し、所定の書類を提出した後、認知症ケア専門士の資格取得となります。

資格の更新について

認知症ケア専門士は、5年ごとの資格更新が義務付けられています。

資格の更新は以下2点を満たすことが条件です。

  • 認定委員会が定める学会への参加や、論文の発表などにより30単位以上を取得する
  • 更新期間内に更新料10,000円を支払い、更新申請書類を提出する

なお、5年間の取得単位が30単位に満たない場合は、更新期間を1年間のみ延長できます。

まとめ

認知症ケア専門士の合格率は50%台で推移しており、人によっては難しく感じる場合もあるかもしれません。

その際は、先に認知症ケア准専門士などの基礎的な資格の取得を目指すのも選択肢のひとつです。

また、合格後は5年ごとの資格更新が必要になりますが、その分、最新の知識や技術を習得できるので、質の高いケアを提供し続けることができます。

資格取得の流れを把握して、認知症ケア専門士の取得をぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

監修者:中谷ミホ
介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士、保育士

小原 宏美

大学で音楽療法を学び、卒業後は児童養護施設、高齢者通所介護施設にて勤務。生活支援と並行して、音楽療法による利用者のQOL向上に取り組む。現在はフリーライターとして、子育てや美容などに関わる記事を執筆している。保有資格:保育士・介護福祉士・日本音楽療法学会認定音楽療法士(補)

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