介護福祉士実務者研修とは?受講のメリットもご紹介

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介護職員として、キャリアアップを目指すなら、介護現場で実務経験を積むだけなく、資格取得も重要です。

そのなかでも「介護福祉士実務者研修(以下、実務者研修)」は、国家資格である介護福祉士の受験要件のひとつとなっているため、介護職のキャリアアップに欠かせない講座です。

この記事では、介護福祉士実務者研修の内容や受講のメリットについて解説します。

これから介護職員を目指す方や介護資格の取得を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

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介護福祉士実務者研修とは

実務者研修は、介護職員初任者研修の上位資格です。幅広い利用者に対応できる基本的な介護提供能力と、医療的ケアに関する知識と技術の習得を目的としています。

また、介護福祉士国家試験を実務ルートで受験する方は、実務経験3年以上に加え、実務研修の修了が必須です。

実務者研修には受講要件がないので、無資格者や介護職の経験がない方など初任者研修を修了していない方でも受講できます。

【実務者研修のイメージ】

出典:厚生労働省

介護福祉士実務者研修の内容

実務者研修は、スクールに通うまたは通信学習で受講するのが一般的です。

ここでは、実務者研修のカリキュラム内容や受講期間、受講費用の目安を確認していきましょう。

カリキュラム内容と受講期間

受講するカリキュラムと受講期間は、保有する資格の有無で異なります。

無資格者の場合は、20科目450時間の受講が必要で、修了までに最短で6ヶ月かかります。

出典:厚生労働省

一方で、すでに「介護職員初任者研修」「ホームヘルパー1・2級」「介護職員基礎研修」のいずれかの資格を持っている人は、受講科目の一部が免除されるため、受講期間も短くなります。

たとえば、初任者研修の資格を持つ人は、9科目130時間が免除となるため、集中してスクールに通えば、約4ヵ月で修了可能です。

カリキュラムの一部はスクーリング(10回程度)が必要ですが、それ以外の科目は自宅で学習できるため、働きながら受講する人も多くいます。

受講費用の目安

受講費用は、受講するスクールや、保有する資格によって金額が異なります。

以下は、受講費用の一般的な例です。

保有資格受講料
無資格者10〜14万円
介護福祉士初任者研修ホームヘルパー2級8〜11万円
ホームヘルパー1級6〜8万円
介護職員基礎研修3〜4万円

上記に加えて、教材費と交通費が必要になる場合もあります。

実務者研修の難易度

実務者研修の難易度は、それほど高いものではありません。

修了試験の実施は必須ではないため、スクールによっては修了試験が行われないこともあります。

修了試験がある場合でも、研修内容をしっかりと理解していれば誰でも合格できるでしょう。

不合格(修了できない)となるのは、以下のようなケースです。

  • 修了試験に落ちる
  • 課題の未提出
  • スクーリングに不参加

実務者研修では、受講生の理解度を確認するために課題が出されます。課題を提出できない場合は、修了要件を満たせないため、不合格となります。また、スクーリングに不参加の場合も修了できません。

働きながら受講することに不安のある方は、土日コースや夜間に開講しているスクールを利用すると良いでしょう。また、欠席した場合でも振替制度があるスクールを選んでおくと安心です。

また、無資格で受講する方は、受講期間が450時間と長くなるため、最後までモチベーションを維持して受講することが大切です。

実務研修を取得するメリット

実務者研修を修了することで、以下のようなメリットを得ることができます。

喀痰吸引・経管栄養の知識を学べる

ひとつ目のメリットは、喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアに関する知識が学べることです。

高齢化の進展により、介護現場では医療ニーズを持つ利用者が増えています。実務者研修を修了すると、医療的ケア(喀痰吸引・経管栄養)が必要な利用者に対応できるスキルを身につけることができます。

なお、実務者研修の修了後、一定の要件を満たすことで、実際に喀痰吸引や経管栄養などの医療行為が介護の現場で実際に行えるようになります。

サービス提供責任者として働ける

サービス提供責任者として働けることもメリットです。

サービス提供責任者は訪問介護事業所に配置が義務つけられているポジションで、ケアマネジャーとの連絡・調整や、ヘルパーの指導・業務管理などのマネジメント業務を担います。

サービス提供責任者になれるのは、介護福祉士、実務者研修、ヘルパー1級のいずれかの資格を持つ人に限られます。

実務者研修は、キャリアアップや転職先の選択肢が増えるなど、収入アップにつながるでしょう。

介護福祉士の受験資格が得られる

介護福祉士国家試験の受験資格を得られることも、実務者研修のメリットとして挙げられます。

実務者研修を修了し、介護現場で3年以上の実務経験がある人は、介護福祉士国家試験を受けることができます。実技試験も免除されるため、将来的に介護福祉士を目指したい人にとっては、取得しておくべき資格と言えるでしょう。

まとめ

実務者研修を修了すると、専門的な介護の知識と実践的な技術を習得でき、より質の高い介護サービスを提供できるようになります。

さらに、介護福祉士やサービス提供責任者へキャリアアップする道も開けます。

介護職員としてスキルアップ・キャリアアップを目指したい方は、実務者研修を受講してみてはいかがでしょうか。

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