【介護職】ユニットリーダーとは?仕事内容・なり方・給料・向いている人をわかりやすく解説

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介護の求人を見ていると、「ユニットリーダー募集」「ユニットリーダー手当あり」といった言葉を目にすることがあります。

でも、「ユニットリーダーって具体的に何をする人なの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

この記事では、これから介護の仕事を目指す方に向けて、そもそもユニットケアとは何かというところから、ユニットリーダーの仕事内容・なり方・給料の相場・向いている人の特徴まで、わかりやすく解説していきます。

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そもそも「ユニットケア」とは?従来型施設との違い

ユニットリーダーを知るには、まずユニットケアを理解しておくとスムーズです。

ユニットケアとは、入居者を10人程度の少人数グループ(ユニット)に分け、一人ひとりの個性や生活リズムを尊重しながら支援する個別ケアの考え方です。

入居者それぞれに個室があり、ユニットごとにリビングなどの共有スペースが設けられている点が特徴で、できるだけ自宅に近い環境で暮らせるよう工夫されています。

これに対して、従来型の施設では、1部屋に4人程度が一緒に暮らす多床室が一般的です。決まったスケジュールに沿って大勢の入居者をケアする集団ケアが中心となり、食事や入浴の時間も施設側であらかじめ決められていることが多くなります。

両者の違いを簡単に整理すると、次のようになります。

項目ユニット型従来型
居室原則個室+共有リビング多床室(4人程度)が中心
ケアの方針個別ケア集団ケア
生活リズム入居者本人に合わせやすい施設のスケジュール中心

ユニット型の特別養護老人ホーム(特養)では、各ユニットに常勤のユニットリーダーを配置することが、人員配置の基準として定められています。つまりユニットリーダーは、ユニットケアを支えるために欠かせない存在なのです。

ユニットリーダーの仕事内容・役割

ユニットリーダーは、ひとつのユニットをまとめる責任者です。各ユニットには複数の介護職員が配置されており、そのチームを取りまとめながら、入居者一人ひとりに合ったケアを提供できるようにしていく役割を担います。

仕事内容は、大きく「入居者に関すること」と「スタッフに関すること」の2つに分けられます。以下で見ていきましょう。

入居者に関すること

  • 入居者一人ひとりのケア方法の見直し・決定
  • ケアプランに関する書類の確認
  • 入居者やそのご家族との連絡・相談対応
  • リスク管理(事故・体調変化への備え)

スタッフに関すること

  • ユニット内のシフト管理・調整
  • 新人や後輩スタッフの教育・指導
  • ユニット会議の運営(議題の決定、進行)
  • リーダー会議への参加、多職種との連携

注意点として、ユニットリーダーは現場を離れて管理だけを行う立場ではありません。日々の介護業務(食事・入浴・排せつの介助など)を自らこなしながら、同時にチームのマネジメントも担います。現場の感覚を持ったままチームを引っ張っていく「プレイングマネージャー」のような存在といえます。

ユニットリーダーになるには?条件と研修

ユニットリーダーになるために、法律で定められた特定の資格が必須というわけではありません。一般的には、4〜5年程度の実務経験を積み、介護の知識・技術に加えてチームをまとめる力が身についてきた段階で任されるケースが多いようです。なかでも介護福祉士の資格があると専門性の裏づけになり、リーダーを任されやすくなる傾向があります。

あわせて知っておきたいのが「ユニットリーダー研修」です。これはユニットケアを適切に行うための知識・技術を学ぶ研修で、全国個室ユニット型施設推進協議会や日本ユニットケア推進センターなどが、都道府県・政令指定都市からの委託を受けて実施しています。

この研修が重要なのは、制度上の理由があるためです。ユニット型施設では、研修の修了者を2名以上(2ユニット以下の施設では1名以上)配置することが求められており、この基準を満たせないと新規指定や指定の更新が認められない場合があります。つまり、研修修了者は施設の運営に欠かせない人材であり、職員が受講をすすめられるケースも少なくありません。

給料・手当の相場

ユニットリーダーになると、基本給に加えて「役職手当(ユニットリーダー手当)」が支給されるのが一般的です。金額は施設によってさまざまですが、求人情報を見ると、月5,000〜10,000円程度の役職手当を設けている職場が多く見られます。昇給のパターンとしては、役職手当がつく場合、基本給そのものが上がる場合、その両方が組み合わさる場合の3通りがあるようです。

さらに、公的な調査を見ても、役職に就くほど収入が上がる傾向があります。厚生労働省「令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果」によると、処遇改善加算を取得している事業所で働く常勤の介護職員の平均給与額は、月338,200円でした(これはユニットリーダーに限らず、介護職員全体の平均額です)。

同調査では、役職や勤続年数を重ねるほど給与が上がる傾向も示されており、ユニットリーダーへのステップアップは、収入アップにつながりやすいといえます。

ただし、手当の額や賞与の有無は施設によって大きく異なります。求人を比べる際は、役職手当だけでなく、基本給・賞与・夜勤手当なども含めた総額で見ることが大切です。

向いている人・やりがいと大変なところ

最後に、ユニットリーダーに向いている人の特徴と、仕事のやりがい・大変さを見ていきましょう。

向いている人の特徴

  • 人をまとめたり、チームで動いたりするのが好きな方
  • 後輩に教えたり、サポートしたりすることに前向きな方
  • 入居者・スタッフ・ご家族の間に立つ調整役が苦にならない方

仕事のやりがい

ユニットリーダーの大きなやりがいは、自分の采配によってユニット全体のケアの質や、入居者・スタッフの満足度が変わっていくところにあります。スタッフや入居者から頼られ、「このユニットをより良くしている」という手応えを感じられるのは、リーダーならではの魅力です。

大変なところ

現場の介護業務とマネジメントを両立させる必要があり、責任も増えます。スタッフ間の人間関係の調整や、ご家族への対応に難しさを感じる場面もあるでしょう。ただ、こうしたスキルは最初から完璧に備わっている必要はなく、働きながら少しずつ身につけていけるものです。

まとめ

ユニットリーダーは、少人数のユニットをまとめながら、現場のケアとチームのマネジメントの両方を担う、やりがいの大きなポジションです。特別な資格が必須というわけではありませんが、介護の経験を積み、ユニットリーダー研修などを通じてスキルを高めていくことで、未経験から目指せるキャリアパスのひとつといえます。

これから介護の仕事を始める方も、「いつかはユニットをまとめる立場に」という目標を持っておくと、日々の仕事の見え方が変わってくるかもしれません。まずは現場で経験を積みながら、自分なりのリーダー像を少しずつイメージしていきましょう。

参考:

厚生労働省「指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準

厚生労働省「『ユニットケア施設管理者研修』及び『ユニットリーダー研修』の実施について」(平成29年6月1日老高発0601第3号)

厚生労働省「令和6年度(2024年度)介護従事者処遇状況等調査結果

全国個室ユニット型施設推進協議会日本ユニットケア推進センター(ユニットケア研修 募集要項)

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