介護福祉士になるには?受験資格と申し込み方法を紹介

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介護福祉士の資格は、キャリアアップや給与アップなど、得られる価値が大きい資格です。

介護福祉士になるには、受験資格を満たした上で国家試験に合格しなければなりません。

そこで本記事では、介護福祉士国家試験の受験資格と申し込み方法について紹介します。

介護職員として働いている方や、これから介護職を目指している方はぜひ参考にしてください。

※本記事は令和4年度の試験情報です。令和5年度は詳細が発表され次第紹介します。

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介護福祉士の受験資格

介護福祉士になるには、1年に1回おこなわれる国家試験に合格する必要があります。

ただし、介護福祉士の国家試験は、誰でも受けられるものではなく、必要な受験資格を満たした人のみが受験できます。

介護福祉士の受験資格を得るルートは以下の4つです。

  1. 養成施設ルート
  2. 実務経験ルート
  3. 福祉系高校ルート
  4. 経済連携協定(EPA)ルート

 

引用:社会福祉振興試験センター「受験資格(資格取得ルート図)

1.養成施設ルート

国や都道府県が指定した養成施設において、介護福祉士として必要な知識と技能を修めて卒業した人が受験資格を得られます。介護福祉士養成施設卒業(修了)者ルート図

引用:社会福祉振興試験センター「養成施設ルート図

2.実務経験ルート

介護福祉士の国家試験を受ける人の約9割がこの「実務経験ルート」で受験しています。

実務経験ルートで受験する場合には、以下の図のように実務経験に加えて、実務者研修の終了が必要です。

引用:社会福祉振興・試験センター「受験資格

なお、上記の介護職員基礎研修は2012年に廃止されているため、これから受験資格を得る人は、実務者研修を受講する必要があります。

3.福祉系高校ルート

福祉系高校ルートは、高等学校の福祉科、または特例高等学校において、定められた科目や単位を取得して卒業することで受験資格を得られます。

【福祉系高校ルートの受験資格】

  • 新カリキュラム(平成21年度以降入学者)
  • 旧カリキュラム(平成21年度以前入学者)
  • 特例高校等 + 実務経験9ヵ月以上(※)

※実務経験9ヵ月以上とは、卒業後に『介護等の業務』に、9ヵ月以上従事することで受験資格を得られます。

旧カリキュラムを受けて卒業、または特例高校を卒業した方で、介護技術講習を受講していない場合は、筆記試験の後に実技試験を受験する必要があります。(介護技術講習の受講者は実技試験が免除となる)

4.経済連携協定(EPA)ルート

日本と経済連携協定(EPA)を結んでいるフィリピン・ベトナム・インドネシアから来日した介護福祉士候補者が、日本の施設で研修を受けながら就労することで受験資格を得られるルートです。(3年以上の実務経験が必要)

このルートで受験する方は「介護技術講習」または「介護過程・介護過程Ⅲ」または「実務者研修」を受けることで、実技試験が免除されます。

介護福祉士試験の申し込み方法

介護福祉士の国家試験は例年1月下旬に実施されています。

国家試験の申し込み期間は、前年の8月上旬〜9月上旬の約1ヶ月間です。

申し込みから国家試験までの流れは以下の通りです。

7月上旬:「受験の手引き」を請求する

     提出書類の準備と受験手数料の支払い

8月上旬〜9月下旬:必要書類を郵送で提出

12月上旬:受験票が届く

1月下旬:筆記試験

3月上旬:実技試験(免除されない方のみ受験)

3月下旬:合格発表

1.受験の手引きを請求する

「受験の手引き」は、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページまたはハガキで請求できます。

2.必要な書類の準備

提出が必要な書類は、以下の5種類です。現在もしくは、前職の代表者に記入してもらう書類もあるため、早めに準備に取り掛かりましょう。

  • 受験申込書(手引きに同封)
  • 受験手数料払込受領証貼付用紙(手引きに同封)
  • 受験用写真等確認票(手引きに同封)
  • 実務経験証明書(手引きに同封)※実務ルートの場合に準備が必要
  • 「実務者研修修了証明書」または「実務者研修修了見込証明書」

書類の準備が整ったら「簡易書留」で郵送します。

なお、過去に介護福祉士試験を受験したことがある方は、インターネットからの申し込みが可能です。詳しくは、社会福祉振興・試験センターのホームページで確認してください。

3.受験票が届く

筆記試験の受験票は12月上旬に発送されます。手元に届いたら、記載内容が間違っていないか確認しましょう。また。12月20日を過ぎても届かない場合は、社会福祉振興・試験センターへ問い合わせましょう。

「見込み」で受験する場合

受験資格のうち、卒業や修了などについて「見込み」で受験した方は、受験票に「見込」と記載されています。「改めて提出する書類」欄に記載されている証明書を期限までに必ず提出しましょう。

期限内に提出できなければ、筆記試験に合格しても「無効」となってしまうため注意が必要です。また、証明書も必ず「簡易書留」で送付しましょう。

【改めて提出する書類】

・卒業証明書(養成施設ルート・福祉系高校ルート)

・実務経験証明書、従事日数内訳証明書

・実務者研修修了証明書(EPA候補者以外)

・喀痰吸引等研修終了証明書(原本証明)

・認定特定行為業務従事者認定証(原本証明)

まとめ

介護福祉士になるには、受験資格を満たした上で国家試験を受験し、合格しなければなりません。

国家試験の受験要件には4ルートあり、それぞれで修了すべき講習や従業期間、従業日数などが細かく決められています。

介護の仕事に興味のある人は、自分に合ったルートから資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

中谷ミホ

介護福祉士、相談員、ケアマネジャーとして介護現場で20年活躍。
現在はライターとして、介護業界での経験を活かし、介護・福祉に関わる記事を多く執筆しています。
保有資格:介護福祉士/ケアマネジャー/社会福祉士/保育士/福祉住環境コーディネーター3級

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