介護職への転職を考えたときに「未経験でも転職できるのだろうか」と心配する方もいるのではないでしょうか。
誰でも未経験からの転職は不安になりますよね。
介護業界には、未経験から介護職へ転職して活躍している方がたくさんいるので、心配はいりませんよ。
そこで、今回は、未経験で介護職になった人の仕事内容や働く際の注意点、未経験者が働きやすい職場について詳しく解説します。
未経験で介護職への転職を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
未経験から介護職になれる?
介護職は未経験からでも始められる仕事です。
その理由は、介護の仕事は特別な介護の知識や経験がなくても、働きながら段階的に仕事を覚えていくことができるからです。
また、介護労働安定センターが実施した令和4年度「介護労働実態調査」では、介護職員として働いてる人のうち約30%は、前職が介護・福祉・医療関係以外の仕事をしていたと報告されています。この結果からも、他業種から介護業界に転職した方が少なくないことがわかりますね。
未経験でもできる仕事内容
未経験でもできる仕事内容は、利用者の体に直接触れる機会が少ない仕事が中心です。
例えば、利用者の使ったシーツの交換や施設の清掃業務、食事の配膳・下膳など。
ほかには、介護士のサポートなど利用者の体に直接触れる機会が少ない仕事も任されます。
わからないことがあっても先輩スタッフが教えてくれるので、安心して働くことができますよ。
未経験から介護職になる注意点
未経験から介護職になる際に、事前に知っておきたい注意点があります。
勤務時間・休暇が不規則
介護職の仕事は、勤務時間が不規則になりがちです。
介護施設は24時間365日稼働しており、正社員で働く場合はシフトによる交代勤務になっていることが大半です。
たとえば、早番をした次の日に遅番、夜勤のように、日々勤務する時間が異なります。
また、職場によっては土日祝日にも出勤しなければならず、家族や友人と休暇が合わないこともあります。
体力が必要
介護の仕事は、利用者の身体を抱える・支えるといった動作が必要となるため、体力的な負担を感じることもあります。
未経験の人が働きやすい職場は?
次に、未経験の人が働きやすい職場について紹介します。
規模の大きい事業所
規模の大きい事業所の方が、介護職の人数が揃っていることが多く、新人が独り立ちするまでの指導体制が充実しています。
利用者の人数も多く、いろいろな特徴を持っている方と接することがスキルアップにつながります。
また、福利厚生や働き方改革への取り組みも規模の大きい事業所の方が充実している傾向にあるため、働きやすいと感じられるでしょう。
教育制度が整っている事業所
教育制度が整っている事業所も未経験者が働きやすい職場と言えます。
未経験者の教育は、介護の基礎から指導する必要があるため、教育制度が整っていない施設では、知識やスキルが身に付かず、業務に付いてけなくなるかもしれません。
そのため、就職先を選ぶ際には、介護職の教育制度や、スキルアップのためのプログラムが整っている職場を選ぶことをおすすめします。
転職するには資格が必要?
未経験で資格がない人でも積極的に採用している事業所は少なくありません。
とはいえ、資格を持っている方が転職には有利です。
その理由は、介護職の仕事内容のなかには、資格なしでは携われない仕事があるからです。
資格を持っている人の方が、採用側にとって幅広い仕事を任せられるため、転職に有利に働きます。
さらに、無資格者よりも給料が良くなるというメリットもありますので、資格は取得しておいて損はありません。
具体的には「介護職員初任者研修」の資格なら比較的取りやすいので、介護職への入門資格として目指して見ると良いでしょう。
将来的に「介護福祉士」を目指したいのであれば「介護福祉士実務者研修」の資格取得がおすすめです。
◾️初任者研修
介護の基礎的な知識と技術を身につけられる資格。
初任者研修を修了するには、講義と演習で構成される130時間の研修の受講と、全課程修了後の試験に合格する必要がある。
◾️介護福祉士実務者研修
介護職員初任者研修よりも、広く応用的な介護知識と技術を身に付けられる資格。国家資格である「介護福祉士」の試験を受験するためには、この「実務者研修」の資格が必要。(実務経験ルートの場合)
資格の取得には、450時間の講座を修了し、修了試験に合格する必要がある。資格取得までの期間は6ヶ月程度。
まとめ
未経験で介護職へ転職することは充分可能です。
介護の現場では、未経験でもできる仕事があり、先輩スタッフも丁寧に教えてくれるので安心して働けます。
未経験での転職に不安のある方は、規模の大きい事業所や教育体制が整っている職場を選ぶと働きやすいでしょう。
「未経験でも介護職として働けそうだ」と思ったら、介護職への転職を目指してみてはいかがでしょうか。
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