認可外保育園とは?働くメリット・デメリットや認可保育園との違いを解説

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保育士として就職先や転職先を検討する際に「認可外保育園」という言葉を目にしたことがある方は多いのではないでしょうか?

本記事では、認可外保育園の概要や認可保育園との違い、働く上でのメリット・デメリットなどをご紹介します。

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認可外保育園とは

認可外保育園とは、都道府県(指定都市・中核市の市長を含む)の認可を受けていない保育施設をさします。

認可外と聞くと「保育の質が低い」と感じるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。

原則として、事業開始から1か月以内に所在地の都道府県知事などに届け出る必要があり、定期的な指導監査も実施されています。

認可外保育園は待機児童の受け皿になってきた歴史もあり、子育て支援として機能していると言えるでしょう。

認可外保育園の代表的な種類4つ

ひとくちに認可外保育園と言っても、その形態はさまざまです。

ここでは代表的なものを4つ紹介します。

施設名称概要
院内保育園病院で働く子育て中の職員のために、院内に併設された保育施設。
企業主導型保育園企業が従業員や地域のニーズに沿った保育サービスを提供するために運営する施設。
居宅訪問型保育(ベビーシッター)乳幼児の自宅に、保育士や看護師などが出向いて保育サービスを提供する事業形態。
ベビーホテル以下のいずれかに該当する施設。①宿泊を伴う保育②20時以降の保育③利用児童の半数以上が一時預かり

上記以外に、事業所内保育や独自の基準で保育サービスを提供する施設も、認可外保育園に含まれます。

認可保育園との設置基準の違い

認可外保育園と認可保育園にはそれぞれ設置基準が設けられていますが、その内容は大きく異なります。概要を表にまとめました。

認可外保育園認可保育園
開所時間規定なし原則11時間
保育従事者の配置<1日に保育する乳幼児の数が6人以上の施設>・乳児:おおむね3人につき1人以上・1,2歳児:おおむね6人につき1人以上・3歳児:おおむね20人につき1人以上・4歳以上児:おおむね30人につき1人以上。ただし2人を下回ってはならない。

・11時間を超える時間帯は、保育されている児童が1人である場合を除き、常時2人以上配置
※乳幼児数が6人以上19人以下の施設の場合、原則として複数配置が必要だが、ほかの職員の配置や安全面などに配慮することで、保育従事者が1人になる時間帯を最小限とする例外が認められることもある
<1日に保育する乳幼児の数が5人以下の施設>・家庭的保育事業等:保育従事者1人に対して乳幼児3人以下。ただし、家庭的保育補助者と保育する場合は5人以下
・居宅訪問型保育事業等:原則として、保育に従事する者1人に対して乳幼児1人。
・0歳児:子ども3人に対して保育士1人・1,2歳児:子ども6人に対して保育士1人・3歳児:子ども15人に対して保育士1人・4,5歳児:子ども25人に対して保育士1人
※園児の人数に関わらず、施設全体で常時2人以上の保育士を配置することが義務付けられている。
保育従事者の資格要件<1日に保育する乳幼児の数が6人以上の施設>保育に従事する者の3分の1以上は、保育士または看護師(准看護師を含む)の資格が必要。
保育従事者が2人の施設や、例外的に1人になる時間帯では、1人以上が有資格者でなければならない。
<1日に保育する乳幼児の数が5人以下の施設>・家庭的保育事業等:保育に従事する者のうち1人以上は、保育士か看護師資格所持、または都道府県知事等が行う研修を修了した者である必要がある
・居宅訪問型保育事業等:保育に従事するすべての者(複数の保育従事者を雇用している場合の、採用から1年を超えていない者を除く)が、保育士か看護師資格所持、または都道府県知事等が行う研修を修了している必要がある
上記の職員配置に基づく人数の保育士が必要。
設備<1日に保育する乳幼児の数が6人以上の施設>・乳幼児の保育を行う保育室のほか、調理室と便所を設ける必要がある
・保育室の面積は、おおむね乳幼児1人当たり1.65㎡以上
<1日に保育する乳幼児の数が5人以下の施設>・家庭的保育事業等:保育室のほか、調理設備と便所が必要
・居宅訪問型保育事業等:乳幼児の自宅などで保育を行うため、設備などの基準はない
・保育室または遊戯室、屋外遊戯場、調理室、便所を設ける必要がある(乳児または満2歳児未満を入所させる場合は、乳児室またはほふく室、医務室が必要)
<室内面積(1人当たりの最低面積)>・乳児室(0歳児):1.65㎡・ほふく室(1歳児前後):3.3㎡以上・保育室、遊戯室(2歳児以上):1.98㎡以上
<屋外(園庭、運動場)>・園庭:3.3㎡以上(3歳児以上1人当たり)※原則として園舎と同一敷地内、または隣接地に設置が必要
嘱託医の配置任意配置が義務付けられている

認可外保育園では嘱託医の配置は義務付けられていませんが、児童の健康管理や緊急時の対応については一定の基準が設けられています。

認可外保育園の仕事内容

認可外保育園の保育士の仕事内容は、基本的に認可保育園と同様で子どもの保育や書類の作成、保護者対応などです。

ただし、夜間や24時間保育を行う施設では、就寝中の子どもの安全確保や夕食の提供などを行う場合もあります。

認可保育園とは異なる保育や教育プログラムを実施する施設もあるため、詳しい仕事内容は就労を検討する施設へ問い合わせるのがよいでしょう。

認可外保育園で働くメリット・デメリット

働く上で事前に知っておきたい、認可外保育園で保育士として働くメリット・デメリットをご紹介します。

認可外保育園で働くメリット

  • 1人ひとりの子どもとじっくり関われる
  • 施設の方針によっては自分の得意分野を活かせる
  • 柔軟な働き方ができる
  • 施設によっては高い給与水準が期待できる

少人数体制で保育を行う施設が主流で、1人ひとりの子どもに丁寧に関われるのが魅力です。

得意分野を活かす一例として、英語が得意な方が英語教育に力を入れている施設に勤務すると、よりやりがいを感じられるでしょう。

日中のみ、夜間のみといった柔軟な働き方ができる施設も多く、子育てや介護などと両立しながら就労しやすくなっています。

給与面では施設によって差が大きいものの、国や自治体から助成を受けている施設、インターナショナルスクールやモンテッソーリ教育など独自の方針で運営している施設、都市部の施設などでは、比較的高い給与水準が設定されているケースもあります。

給与を重視する場合は、ハローワークや求人サイトで複数の求人を比較して検討するとよいでしょう。

認可外保育園で働くデメリット

  • 保育設備が整っていない施設もある
  • 行事やイベントが少ない施設もある
  • 子どもの入れ替わりが激しい施設もある

認可外保育園の設備基準は認可保育園ほど細かく定められていないため、保育室が狭かったり、園庭が施設から遠かったりする事例は少なくありません。

夜間保育やベビーシッターでは一般的な保育園のような季節の行事を行わないケースもあり、物足りなさを感じる方もいるでしょう。

認可外保育園を、認可保育園に空きが出るまでの「つなぎ」として利用する保護者も多く、1人の子どもと長期的に関わるのが難しい施設も存在します。

まとめ

認可外保育園は、「設置基準がない」という意味ではなく、認可保育園とは異なる基準で設置されており、子どもの健康管理や安全にも配慮されています。

施設によって運営方針や給与体系が異なるため、求人内容を事前によく確認し、自分の希望に合った職場を探しましょう。

監修:中谷ミホ(社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員、保育士)

小原 宏美

大学で音楽療法を学び、卒業後は児童養護施設、高齢者通所介護施設にて勤務。生活支援と並行して、音楽療法による利用者のQOL向上に取り組む。現在はフリーライターとして、子育てや美容などに関わる記事を執筆している。保有資格:保育士・介護福祉士・日本音楽療法学会認定音楽療法士(補)

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