指定保育士養成施設を卒業していない人が保育士になるには、保育士試験に合格する必要があります。
保育士試験の受験日程と申込み期間は毎年決まっているため、指定された期間内に申請しなければなりません。
本記事では、保育士試験の申込み方法と注意点を解説します。
保育士試験の受験を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
保育士試験の申込み方法
保育士試験の申込み方法は、オンラインと郵送の2通りあり、それぞれに受付期間が定められています。
受験申請の受付期間は、例年以下の通りです。
前期:例年1月初旬〜下旬頃
後期:例年7月初旬〜下旬頃
くわしい日程は年ごとに異なるため、全国保育士養成協議会のホームページでご確認ください。
郵送による申込み方法
郵送による保育士試験の申請方法と申込みの流れを解説していきます。
申込みの流れ
郵送による申請の場合、まず受験申請書(手引き)を請求し、申請書が届いたら所定の手続きを行う流れになります。
1.受験申請書(手引き)を入手する
まず、角型2号サイズの封筒を2通用意します。
1つ目の封筒は、受験申請書(手引き)を封入し、返送するための封筒です。
宛先欄に申込み者の「郵便番号・住所・氏名」を記入し、250円分の切手を貼ります。
2つ目の封筒は、返信用封筒を保育士試験事務センターへ送付するための封筒です。
表面に朱書きで「手引き請求」を、裏面に「申込み者の住所、氏名」を忘れずに書きましょう。
1つ目の返送用封筒を2つ折りにして2つ目の封筒に入れ、保育士試験事務センター宛てに送ります。
2.必要書類を整え申込みする
受験申請書(手引き)が届いたら、申請書等に必要事項を記入し証明写真を貼付します。
必要書類は、主に以下の3つです。
- 受験資格証明書類の原本
- 幼稚園教諭免許状のコピーや実務証明書など
- 在学中の場合は在学期間・単位取得証明書(受験生の状況により必要書類は異なる)
この他、結婚して姓が変わっている場合は旧制と現姓の両方が記載された、公印のある戸籍抄本の原本が必要になります。
そして、郵便局窓口にて受験手数料を払い込み、申請書裏面に振替払込み受付証明書を貼付します。
ATMでの払込みはできないため注意しましょう。
必要書類がすべて揃ったら、返送用封筒に同封されていた専用の封筒に入れて、簡易書留にて郵送します。
オンラインによる申込み
令和5年よりオンラインによる受験申請が可能になりました。
申請書を請求する必要がないので手続きが簡単で、切手代などの費用も抑えられる点がオンライン申請のメリットです。
ここから、オンライン申請の流れをくわしく見ていきましょう。
最初に必要なもの
オンライン申請に必要なものは以下の3点です。
- メールアドレス
- 顔写真データ
- 受験資格を証明する書類データ(はじめて申請する方)
顔写真データには規格が定められています。詳細はこちらにてご確認ください。
申込みの流れ
申請に必要なデータを揃えたら、全国保育士養成協議会の「オンライン受験申請方法」のページより、マイページ登録をします。
マイページ登録は、初回のみ必要な手続きです。
登録が完了したら、マイページ内の「受験申請」より以下の手続きを行います。
- 個人情報を確認
- 顔写真をアップロードする
- 受験申請地、および実技試験分野を選択する(幼稚園教諭免許状所有者は選択不要)
- 受験手数料の支払いをする(クレジットカード決済、もしくはコンビニエンスストア決済)
- 受験申請受付完了 (メールが届きます)
今回はじめて受験する場合は、上記に加えて受験資格を証明する書類を撮影し、アップロードする必要があります。
受験資格ごとの必要な書類について、くわしくはこちらをご確認ください。
受験手数料
受験手数料は、クレジットカードもしくはコンビニエンスストアにて支払います。
手数料の金額は受験資格や支払い方法により異なるため、条件別に表にまとめました。
筆記試験・実技試験のいずれかに受験する科目(分野)がある方 | 幼稚園教諭免許状所有者等で筆記試験・実技試験がすべて免除の方 |
クレジットカード決済 13,050円(受験手数料12,700円+事務手数料350円)コンビニエンスストア決済 12,975円(受験手数料12,700円+事務手数料275円) | クレジットカード決済 2,475円(受験手数料2,400円+事務手数料75円)コンビニエンスストア決済 2,587円(受験手数料2,400円+事務手数料187円) |
(出典:全国保育士養成協議会)
自分の受験資格を確認のうえ、間違いのないよう受講料を支払いましょう。
保育士試験の申込みをする際の注意点
保育士試験の申込みをする際の注意点は、以下の3点です。
- 受験申請後は、申請内容の変更ができない
- 郵送での申請の場合、受験申請書(手引き)の請求日から到着までに5~10日かかることがある
- オンライン申請の場合、受付開始直後と終了間際は混み合ってつながりにくいことがある
受験申請後は、申請内容の変更(免除に必要な書類の追加提出や受験申請地等の変更)は認められていません。
そのため、申請内容はよく確認したうえで、提出する必要があります。
また、郵送、オンラインともに申請に時間を要する場合があることも覚えておきましょう。
申請期日を過ぎての申請は、いかなる理由があっても一切受け付けられないため、余裕を持って申請手続きをしてください。
なお、保育士試験について、不明点がある場合は、保育士試験事務センターへ電話あるいはEメールで問い合わせることができます。
まとめ
保育士試験の申込み方法は、郵送とオンラインの2通りあります。
オンライン申請は、申請書を請求する必要がないため、手続きが簡単で、郵送のための切手代もかかりません。これから保育士試験を受ける方には、オンライン申請をおすすめします。
とは言え、オンライン操作が苦手な方は郵送で手続きしても何ら問題はありません。
また、書類の提出後は免除に必要な書類の追加提出など、申請内容の変更が認められないため注意が必要です。
申請に必要な書類の準備や申請手続きにも、想定以上に日数がかかる場合があります。
申請期日を過ぎると受験できなくなってしまうので、申請手続きの準備は日にちに余裕を持って、早めにはじめましょう。
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